【新刊案内】
大聖寺門跡に下賜され、長年にわたって大切に守られてきた昭憲皇太后の大礼服は、現存する大礼服の中で最も古く、製作当時の歴史的背景や明治期の皇室文化を読み解くうえで、極めて重要な資料です。本書は、「昭憲皇太后大礼服研究修復復元プロジェクト」の調査・修復の過程などをまとめました。多くの研究成果を通して、明治期の皇室においてどのような染織文化が形成されていたのか、また、洋装化を推進しつつも日本の殖産興業に目を向けていた昭憲皇太后の思いとは何であったのかを読み解きます。豊富な写真・図版とともに全ページカラーで紹介。日本語版と英語版を刊行予定です。
A5判 128頁 全カラー
予価 1,980円(税込)
出版社 光村推古書院
出版予定 令和7年(2025)夏
【令和6年5月出版】
無外如大尼 生涯と伝承 ー中近世の女性と仏教ー
Mugai Nyodai: The Woman Who Opened Zen Gates
尼門跡寺院の歴史にとり、無外如大禅尼は大変重要な尼僧である。無外如大禅尼(1223−1298)は鎌倉時代後期の臨済宗の高僧で、令和5年(2023)に生誕800年を迎える。鎌倉時代の景愛寺の開山であり、その法灯を尼門跡寺院 大聖寺、寶鏡寺、寳慈院が継いでいる。
これらの寺院だけでなく、後世の尼僧たちに多大な影響を与えた無外如大禅尼の残した遺徳を今後も後世に伝える必要があると考えプロジェクトを立ち上げた。無外如大禅尼については、何世紀にもわたり定期的に行われた遠忌によっても遺徳が継承されてきたが、歴史的な人物としては充分に理解されておらず、2023年の如大生誕800年を機に、無外如大禅尼とゆかりの眞如寺や松見寺などを含む調査研究をさらに進め、無外如大禅尼について現存する資料や語録を中心にまとめた資料集(日英)である。
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